シリコンバレーのマーケター日記

東京、シンガポールを経てシリコンバレーで働く、マーケター。英語、プログラミング、データ分析は次世代マーケターの必須スキルだと信じて進む。

Google Cloud Natural Language API(クラウド自然言語API)に触れる

さて、今週末はGoogle自然言語APIを触ってみました。すでに公開していたPrediction APIについては以下より。

 

Googleのホームページに載っていたquick startに従ってすすめていきます。curlを使っての手順になっています。要はterminal/ linuxコマンドを使った手順です。

1) Google Could SDKをインストールする。

以下のページが解りやすかったです。googleのサイトにzipも上がっていますが、ターミナルからの方が楽です。

Google Cloud SDKのインストールと認証の設定について - TASK NOTES

2) サービスアカウントを作成する

API Managerから、サービスアカウントを作成します。Google Could APIを使うときは必要になるようです。作成すると、json形式のaccount keyが生成されるので、大事に保管。

f:id:yuyutata:20160731235738p:plain

3) json形式で分析したい文章のfileをつくる

先日決算のあったFacebook COOのシェリルサンドバーグの決算に対する投稿を使ってみます。

{
"document":{
"type":"PLAIN_TEXT",
"content":"Today we shared our quarterly results and announced that there are now 60 million businesses using Facebook Pages each month. Facebook and Instagram have become the mobile presence for businesses around the world — and we are grateful that businesses large and small are using our products to connect to their customers."
},

4) 分析したいjsonファイルのあるディレクトリーまで移動する

コマンドは、”cd”で移動です。

5) アクセストークンの入手

$ gcloud auth activate-service-account --key-file=service-account-key-file //アカウントキーの場所をいれる

$ gcloud auth print-access-token
access_token //アクセストークンをget入手する。

6) 分析!

$ curl -s -k -H "Content-Type: application/json" \
    -H "Authorization: Bearer access_token" \
    https://language.googleapis.com/v1beta1/documents:analyzeEntities \
    -d @entity-request.json //分析したいjsonファイル名

7) 結果

{

  "documentSentiment": {

    "polarity": 0.3,

    "magnitude": 1.2

  },

  "language": "en"

}

  • Polarityとmagnitudeの2軸での評価のようです。
  • Polarity:方向性、極性という意味。+1 から -1の範囲をとる

Magnitude:強さで、0 から +無限大 をとる。文章が長いとMagnitudeが上がる傾向がある

ということらしい。

ということは、Sheryleの投稿は、positiveっちゃpositiveだけどけっこう冷静な感じ といったところでしょうか。まーそんなもんですね。

 

所感:

これをサービスに実装するとなると、json形式のファイルを一度生成した上でぶっ込んでいく感じでしょうか。

Facebookのページコメントを自動で分析する場合は、

  1. Facebookページコメントを引っ張る
  2. json形式ファイルを一個ずつ作成
  3. 一個ずつAPIにアクセス

という感じ?

あと現在はsentiment analysisは、英語サポートのみです。

 

以下、googleのページから引用

Interpreting Sentiment Analysis Values

A document with low magnitude generally indicates a low-emotion (neutral) document. A document with low polaritymay also indicate a neutral document, but can indicate a document of mixed emotions, with both high positive and negative values which cancel each out. Generally, the combination of polarity and magnitude provides you with the best evaluation of a document's overall sentiment.

The chart below shows some sample values and how to interpret them:

SentimentSample Values
Positive "polarity": 0.8, "magnitude": 3.0
Negative "polarity": -0.3, "magnitude": 4.0
Neutral "polarity": 1.0, "magnitude": 0.0
Mixed "polarity": 0.0, "magnitude": 4.0

When comparing documents, multiplying polarity and magnitude can provide a rough comparison of the sentiment, provided that you are analyzing documents of similar length.

 

Google Predition APIに触れる

今月はGoogleがクラウド自然言語APIを公開したことが話題になってましたね。

文章からセンチメント(ポジティブかネガティブか)の判断を返すAPIも公開されたようで、ソーシャルメディアを使っているマーケターには朗報です。

以前からpredition APIは公開されていましたが、こちらは学習モデルのみで学習データは自分で集めて精度を上げていかなければいけないようです。

例えば、以下のようにFeeling kind of low....は"悲しい"、OMG!は"興奮している"、Eating eggplant.は"つまらない"のようにラベリングされたデータセットが必要です。

"sad", "Feeling kind of low...."
"excited", "OMG! Just had a fabulous day!"
"bored", "Eating eggplant. Why bother?"

 

ひとまず、Predition APIを以下の手順でいじってみました。週末は自然言語APIを触ってみようと思います。

 

手順

1) アカウントをつくる

2) Projectをつくる

3) Projectに紐づいたCloud Strageを作る

4) Cloud Strageに学習データをuploadする

5) API explorerでいじる

 

Tool

Google APIs Explorer:APIを試すためのページ

Google Cloud Platform:コンソールページ

 

Prediction API 参考ページ

google prediction APIの使い方 - 困ったー:わかりやすい

https://cloud.google.com/prediction/docs/hello_world:Google公式の解説

https://cloud.google.com/natural-language/docs/getting-started:自然言語APIの解説

 

自然言語API 参考ページ

https://cloud.google.com/prediction/docs/sentiment_analysisGoogle公式の解説

Googleクラウド自然言語APIを使ってみた - Qiita

Facebook API 入門

Facebook APIの規約について質問を受けました。海外のプラットフォームの場合、開発者向けサイトは翻訳されていなく、そしてだいぶ曖昧な表現が多く読んでもイマイチわからない。というケースがよくあります。

そんなときは、自分で使ってみるのが一番早い。とはいえ、developer登録してaccess tokenとapp IDを発行して、、と手間がかかります。というわけで、プラットフォームが用意している以下のようなAPIお試しツールを使いましょう。

Facebook Graph API Explorer: https://developers.facebook.com/tools/explorer

Twitter API Concole Tool: API Console Tool | Twitter Developers

 

例:アプリがFacebookの友達リストを入手するための必要条件は?

Step.1: 開発者ページからHTTP APIリクエストのコードを入手

Facebook開発者ページから、friend情報に関するAPIのページをさがします。どうやら、"API用URL/{user id}/friends" と入れると、friend listが返ってくるようです。

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Step.2: 上記のFacebook Graph API Explorerに行って、実際にsubmitする

friend listが出てきません。あれれ。

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Step.3: Step.1とStep.2を繰り返す。

ページに戻ると以下のように書いてあります。

- A user access token with user_friends permission is required to view the current person's friends.

- This will only return any friends who have used (via Facebook Login) the app making the request.

- If a friend of the person declines the user_friends permission, that friend will not show up in the friend list for this person.

なるほど。user_friends permission が必要なようです。というわけで、Graph API Explorerに戻って、”Get Token”をクリックして、”Get User Access Token”をクリックします。指示通り、user_friendsを選んで”Get Access Token"!

f:id:yuyutata:20160504181920p:plain

そして、me/friendsと打って"submit"とすると、自分の友達リストが出てきたと思います。しかし、以下のdebugメッセージも出てきました。

f:id:yuyutata:20160504233958p:plain

  • Only friends who installed this app are returned in API v2.0 and higher. total_count in summary represents the total number of friends, including those who haven't installed the app.Learn More
  • Friend list is no longer part of the default permission set and has its own permission: Asking for access to a person's friend list is now a separate permission that your app must request. The new permission is called user_friends.
  • Friend list now only returns friends who also use your app: The list of friends returned via the/me/friends endpoint is now limited to the list of friends that have authorized your app. 

 結論:API v2.0以上では、アプリにuser_friends permissionを付与したユーザーしかfriend listには引っかからない(つまり全ての人がそのアプリにFacebookログインして、user_friends permissionを付与しなければ、全ての友達関係は入手できない)。

試しに、実際のテストアプリ(友達だれもログインしてない)でme/friendsをsubmitしてみると、以下のようになりました。

Tips: 右上のApplicationのドロップダウンメニューでGraph API Expolerから自分でdeveloper登録したアプリに切り替える。

f:id:yuyutata:20160504234930p:plain

f:id:yuyutata:20160504234616p:plain

 

Facebook APIのまとめ

  • 困ったらdeveloper pageでAPIを確認
  • Facebook Graph API ExplorerでAPIの挙動を確認
  • 実際のアプリでの挙動を確認したい場合は、実際に登録したアプリに切り替えてAPI Explorerで確認

 

FBアクセストークン確認ツール: 

https://developers.facebook.com/tools/debug/

 

こんな感じカニ。

XMLの取り扱い

APIを色々いじっている最近ですが、ついにXMLに出会いました。

JSONと勝手が違い躓いてしまったんで、記しておく。

 

1. file_get_contentsではなくcurlを使う。

htmlheaderにアクセストークンを仕込んでJSONと同じようにfile_get_contentsで一発だぜと思っていたのですが、どうしてもうまくいかない。curlを使って解決。

 

$url = 'https://product-search.api.cj.com/v2/product-search?'.
        '&keywords='. rawurlencode($_GET['keywords']);

$curl = curl_init($url); // 初期化

$options = array(
  //HEADER
  CURLOPT_HTTPHEADER => array(
      "Authorization: トークン",
  ),
  //Method
  CURLOPT_HTTPGET => true,//GET
);

//set options
curl_setopt_array($curl, $options); /// オプション値を設定
curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, true); 

$result = curl_exec($curl); // リクエスト実行

$result2 = simplexml_load_string($result);

2. XML Objectを配列にパースする

ここで、$resultには、XML Objectという形でデータが入っています。foreachで値を取り出せるかなと思いきや、ダメでした。JSONを経由させて配列にかえます。

$json = json_encode($result2);
$array = json_decode($json,TRUE);

これで配列になりました。もーみんなJSONでいいじゃん。。

 

JSONの扱いかた

APIでデータを引っ張ってくるとたいがいJSON形式で返ってきます。JSONデータをサーバーサイド(php)で扱う場合と、フロントサイド(javascript/ Jquery)で扱う場合をまとめます。

 

JSONをPHP内で扱う

$api = file_get_contents(APIのURL);  //この時点ではstring型のjson

$arr = json_decode($api); //ここで、String型のjsonがArray,配列になる

foreach($arr as $value){

};  //配列をまわして値を取り出して行く

 JSONをjsで扱う

$.ajax({
 url: "insta_hashtag.php", //PHPファイルのURL
 type:"GET",
 dataType: "json", //apiで返ってくるデータの形式を指定

 }).done(function(data){  //通信成功時の処理
 $.each(data,function(i,item){
 //配列をまわして値を取り出して行く

 });
}).fail(function(){ //通信失敗時の処理

}).always(function(){ //通信完了時の処理

}); 

foreach, $.eachを活用して効率よく抜き出して行くことが重要です。

Facebookリード獲得広告とウェビナーを繋ぎこむ準備

3週間のアメリカ出張兼新婚旅行からシンガポールに帰国しました。インド旅行から帰国した週からアメリカだったので、ようやくお家でホッとしています。

最初の2週間は出張でベイエリアにいました。一緒に旅行にも行く本当に尊敬していた本社の同僚が起業するために退職を決めていたり、ベイエリアにやよい軒がオープンしていたり、良い刺激をもらいました。最後の1週間はお休みをとり、奥さんとフロリダのディズニーワールド、ユニバーサルスタジオを回り、ニューヨークでラーメンを食べて、NYUのMBAに行っている大学院同級生と金融業界で働く学部同級生と、楽しい時間を過ごしました。どんどん、自分の周りが世界に羽ばたいていて、これまた良い刺激をもらいました。

さて。

私は、B2Bマーケティング部署に所属しているのですが、ウェビナー(オンラインセミナー)はグローバルで重要なチャネルです。

弊社では、CITRIXのGoToWebinarを使っています。いつのまにか日本語にも対応していますね。

Web ミーティング | GoToMeeting™ Japan

ウェビナーでは参加者の数がKPIとなるわけですが、広告を走らせて参加申し込みページに遷移させる施策では、途中でドロップしてしまう人が多くなってしまいます。

デジタル広告->クリック->参加登録ページ->申し込み

たとえばCTRが1%、申し込み率が10%だとすると、1000人に1人しか申し込みしてもらえません。

そこで、Facebookのリード獲得広告とGoToWebinarを繋ぎ込めば、Facebookから外へ遷移せずに申し込みが完了します。

GoToWebinar API詳細ページ

 

ここでハマったポイントとしては、

CITRIXのdeveloper pageを見ると、linuxのサンプルコードは書いてあるが、phpのコードが載っていない。

例えば、LinuxのPOST通信。

curl -X POST -H "Accept:application/json" -H "Content-Type: application/x-www-form-urlencoded" "https://api.citrixonline.com/oauth/access_token" -d 'grant_type=authorization_code&code={responseKey}&client_id={consumerKey}'

これを解読してPHPに書きなおしました。

//青色のところは、都度変える

$url = 'https://api.citrixonline.com/G2W/rest/organizers/{organizerKey}/webinars/

{webinarKey}/registrants?resendConfirmation=true';

$headers = array(
    'Content-Type: application/json',
    'Accept: application/vnd.citrix.g2wapi-v1.1+json',
    'Authorization: OAuth oauth_token={access token}'
);

$regist = array(
    'firstName' => 'taro',
    'lastName' => 'yamada',
    'email' => 'taro@yamada.com',
    'jobTitle' => 'Marketing Manager',
    'organization' => 'taroyamada.inc',
);

$options = array(
    'http' => array(
        'header' => implode( "\r\n", $headers ),
        'method' => 'POST',
        'content' => json_encode($regist)
    )
);
$context = stream_context_create($options);
$result = file_get_contents($url, false, $context);

Learnings

1. Facebookアプリでもそうですが、アプリがユーザーの情報にアクセスするためには、access tokenをその都度もらわないといけない。(それぞれの家の鍵みたいな)

2. phpでcurlをつかってhttp通信できるが、使わなくてもできる

3. phpでPOST送信するときに、JSONなのか、 クエリ文字列なのか、受け取る側のデータ型に合わせないといけない。GoToWebinarはJSON指定でした。

JSON:json_encode()で、ArrayをJSONに変換する

クエリ文字列:http_build_query()で、Arrayをクエリ文字列に変換する

クエリ文字列(URL-encoded query string)は、よく広告計測で使われる data1=neko&data2=inu  みたいな文字列です。

 

雑感

自分のチームのためにつくるならば、難しくないのですが、これを一般化=製品化するとなると複雑になってきて難しい。そろそろプロダクトアウトしたいです。

 

参考コード:

Delhi Bellyならぬ、Goa Belly。SMS API良い感じ。

金曜の夜からインドに来ています。

ムンバイで一泊して、南下したところにあるゴアというリゾート地に来ています。

会社の同僚で僕の結婚式にも来てくれたイギリス人男性とインド人女性の結婚式です。社内婚。招待客もみんな友達でとっても居心地の良い結婚式のはずが、昨夜からずっと下痢。もはや水。なんかザリガニの匂いする水。もともと、Delhiに行った欧米人がみんな下痢するっていうことで、”インドでする下痢”は英語で、Dehli Bellyといいます。というわけで、僕はGoa Belly。

前回のインド出張でもやっぱりずっと下痢でした。インドとは本当に相性が悪いらしい。あーシンガポール帰りたい。明日の深夜便で帰ります。

 

さて、先週、面白いAPIを見つけました。

シンガポールのチリクラブで有名なジャンボや、夜景の綺麗なバーLevel 33で予約をすると、電話をかけた携帯に予約確認のSMSが飛んできます。また、予約日になるとリマインダーSMSも飛んできます。

これ、どうやっているんだろうということで調べてみたら、いろいろありました。そんななか、シンガポール企業が提供しているSMSのAPIを使ってみました。

CommzGate Cloud SMS - SMS Gateway with Push Messaging

無料で、自分のアプリに入れて使うことができました。

 

番号を持たないでSIMカードとメッセージアプリで通話をする尖った友人もいますが、大多数は番号をもっているわけで、E-mailにくらべて、appのpush notificationとSMSは、re-engagementにおいて結構使えるんじゃないかなと思ったりします。ただ、appのpush notificationは、アプリをユーザーの携帯にインストールしてあることが前提。

SMSの難点は、開封率がtrackingできないことと、communicationがTextだけということ。

しかし、そもそも開かれないE-mailよりはずーっと良い気もします。

 

トイレに宇宙を描く俺。嫁は優しく天体観測。