シンガポールでの採用活動
シンガポールでの就職活動的な記事は良く見ますが、採用側としてのエントリー。
2015年2H(後半)に、私のチームに一人追加する承認がおりたので、先週から面接を進めています。
外資系企業がシンガポールで人を採用する際のプロセスを簡単に。
1)グローバルでヘッドカウントが決まる
US本社の上の方で、2015年の後半は、正社員数をxx人増やす。
2)そのうち地域(アジア、ヨーロッパ、北米、南米)に割り振る
3)上司にbusiness reasonを明確にしつつ陳情
これは非常に重要です。こんなことしたいけど、人が足りなくて出来ないよー泣。的な。
4)自分でJob Descriptionを書いて、人事を通して応募を募る
応募をしてくる人々を見ていて思うこと
1)Regional roleに、日本人の応募はほぼない
Regional roleとは国を跨いだアジア全体を見るチーム/役職であり、アジア各国のチームと離れて働きながら、全体最適を考える役職です。必要なスキルは、英語、コミュニケーションがベースに合って、その上に専門的な経験・知識が必要です。
シンガポール人、韓国人、台湾人、インド人ばかりで、日本人からの応募は今の所ありません。
2)学歴半端ない
だいたい社会人3−5年目、年収600ー800万円くらいレンジでの採用ですが、MBAやら、北米大学卒やらがどんどん応募してきます。本当に日本は言葉の壁に守られていますね。日本オフィスで面接していた時は、なかなか見ませんでした。
3)あんまり算数できない?
有名大学卒、MBAをばんばん面接しています。自信に溢れ、流暢な英語で話すわけですが、簡単なデジタルマーケティングのクイズ(例えば、CPMとCPCはgivenで、CTRを計算して的な問題)では、つまづく人多数です。なんだろう。。決して圧迫面接ではありません。。
4)シンガポールは狭い
国が小さいので業界は狭く、けっこー共通の知り合いがいたりして盛り上がります。逆にここで評判を落とすと怖いですね。
雑感
日本で日系企業の社会人3−5年目の給料は500万円くらいでしょうか?現在の為替(1ドル=92円)を考えると、シンガポールの方が給料が良いです。
またヘッドカウントも、上から下に落ちてくるのでシンガポール本社にいるほうがチームが大きくなり昇進のチャンスが広がり、給料upにつながります。
そして税金10%以下です。例えば、いまの採用ポジションで750万円でオファーを出したとすると、税金8%で手取りが690万円。これは日本での年収1000万円に相当します。